Bizloopサーチ

お店やサービスをみつけるポータルサイト

堀内伸浩の「売れる文章」

第7回 伝わる文章、伝わらない文章<その1>

2008年8月25日

 
この記事をはてなブックマークに登録 この記事をクリップ! Yahoo!ブックマークに登録 Buzzurlにブックマーク

こんにちは。文章コンサルタントの堀内伸浩です。
さて、今回からは「伝わる文章、伝わらない文章」というテーマで書いてみたいと思います。
では、早速始めましょう!

1.主語はあるか?

●まずは主語を入れて書いてみる

あなたは文章を書くとき、「主語」を意識していますか?

わざと主語を省略して書くケースもありますが、省略してしまうと、誤解を与えるケースもあるので注意が必要です。

例えば、これはどうでしょう?

「このサービスに満足しています」

誰が満足しているのか? おそらく「私」でしょうね。

では、これはどうでしょうか?

「このサービスに満足されています」

述語が「満足しています」から「満足されています」に変わりました。
こうなると、ちょっと主語が特定しづらくなります。

一般的には、「お客さん」なのでしょうが、もしかしたら、「常連さん」だけかもしれません。
あるいは、その会社の「社長さん」の自己満足なのかもしれません。

したがって、こういう場合は、きちんと主語を書いておかないと、読む人に誤解を与える恐れがありますので注意が必要です。

できれば、文章を書くときは、

「まずは主語をきちんと入れた文章を書いてみる」

ことをオススメします。
省略するのは、後からでもできますので・・・。

2.主語と述語は一致しているか?

●主語と述語だけを取り出してみてチェックする

続いては、「主語と述語は一致していますか?」というお話です。

ちなみに、主語とは「○○は」「○○が」「○○も」などで、述語とは「××です」「××しました」といったものです。

文章が長くなると、どうしてもやってしまいがちなミスが、「主語と述語の不一致」というものなんですね。

これは、拙著『「書く」マーケティング』(明日香出版社/1470円)にも書いたことですが、例えば、こういうものです。
…………………………………………………………………………………………………
 この食材は、毎朝、北海道から空輸されてきていて、
 お客様に新鮮なものをおいしく召し上がっていただくために、
 心を込めて調理しています。
…………………………………………………………………………………………………

さて、この例文の主語と述語はどれでしょうか?

そう、主語は、「この食材は」ですね。では、述語は?

「調理しています」ですね、パッと見は。

このように、主語と述語だけを取り出して見てみると・・・、
「この食材は調理しています」となります。

これって、変ですよね?

「この食材を調理しています」なら、変じゃないですけど。
つまり、これが主語と述語の不一致なんです。

じつは、こういうことって、上記の例文のように、2つの文章を無理やり1つにしたときによく起こります。

上記の例文は、分解すると下記の2つの文章になります。

 1.この食材は、毎朝、北海道から空輸されてきています。
 2.お客様に新鮮なものをおいしく召し上がっていただくために、心を込めて調理しています。

それぞれの文章の主語と述語を見てみると・・・、

1番目の文章の主語は、「この食材は」で、述語は、「空輸されてきています」ですね。
一方、2番目はどうかというと、述語は、「調理しています」ですが、主語が見あたりませんね。
これが先ほど説明した「主語の省略」というものです。

じつは、種明かしをすると、上記の例文が「主語と述語の不一致」を起こしていたのは、2番目の文章の主語が省略されていたからなのです。

では、2番目の文章の主語は何なのかというと・・・、それは「私たちは」とか「シェフは」とかです。

 2.お客様に新鮮なものをおいしく召し上がっていただくために、
   (私たちは)心を込めて調理しています。

となるわけです。

では、このような主語と述語の不一致を予防するにはどうしたらいいのかということですが、それには次の2つの方法があります。

 1.主語と述語だけを取り出して読んでみて、おかしくないかをチェックしてみる
 2.無理に長い文章を書こうとせず、なるべく1つの文は短くすることを心がける

つまり、先ほどの例文で言うと、
…………………………………………………………………………………………………
 この食材は、毎朝、北海道から空輸されてきています。
 お客様に新鮮なものをおいしく召し上がっていただくために、
 私たちは心を込めて調理しています。
…………………………………………………………………………………………………

と、2つの文に分割するわけです。

ところが、です。

じつは、このように、ただ単に分割しただけでは、なんだか単調な感じですよね。
そこで、プロはどうするのかというと・・・、

じつは、また一つの文に戻します。

こんな感じです。
…………………………………………………………………………………………………
 私たちは、お客様に新鮮なものをおいしく召し上がっていただくために、
 毎朝、北海道から空輸されてくる食材を、心を込めて調理しています。
…………………………………………………………………………………………………

これは、「○○は、××のために、△△を、□□しています」
という、基本的な型ですので、覚えておかれるといいでしょう。

1  2  >  page 1/2

堀内伸浩の「売れる文章」

筆者プロフィール

  • 堀内伸浩
  • 堀内伸浩(ほりうち のぶひろ)
  • 文章コンサルタント

    1965年元旦生まれ。奈良県出身。同志社大学卒業後、食品メーカー、企画編集会社を経て、30歳でマーケティングライターとして独立。現在は、主に中小企業や個人事業主を対象としたチラシDM文章添削塾を主宰する傍ら、チラシDMセミナー講師、ビジネスメール研修講師、さいたま市産業創造財団のチラシDM相談員などを務めている。主な著書に『「書く」マーケティング』『書いて売れ!』『あたりまえだけどなかなか書けない文章のルール』『ビジネスが加速する!すごい名刺』『最初の3秒で心をつかむビジネス文章術』『成功する!「ビジネスメール」入門』などがある。

    堀内伸浩公式サイト
    http://www.elm-p.com/

このページのトップへ

ホーム > Bizloopコラム一覧 > 堀内伸浩の「売れる文章」