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相手の能力をグッと引き出す「教え方の極意」とは?

第2回 理想的な教え方とは?【PART2】

2008年10月16日

 
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田中省三と申します。

現在は、コンサルタントとして全国各地で企業研修を担当しつつ、大学の教壇でも学生の指導にあたっています。
以前は、このサイトで下記のコラムの連載をしていました。
対人関係をよりよくするコミュニケーション・スキル

前回から「教え方」というテーマでコラムを書かせていただいています。実践的な内容ばかりですので、ぜひこれからご紹介するスキルを身に着け、教える力を大幅にアップしてください!

理想的な教え方とはどのようなもの?・その2

では、あなたにとって「理想的な教え方」とはどのようなものでしょうか?
前回とは別の観点から、明らかにしてみましょう。

確かに、どれほど教え上手な人でも、生身の人間である以上、教える相手全員を100%満足させることはまず不可能です。でも、そのような現状で、少しでも自分が教えた内容が相手の方に定着する確率を高める方法は何があるか、考えてみましょう。

「そんなことを言われても、すぐにピンとこないよ…。」というあなたにヒントを差し上げます。次のヒントをもとに、気づいたことをまず書き出してみましょう。
以下のワークは、一人でやるよりも仲間達とゲーム感覚で楽しみながら行うとより効果的です。

【ヒント1】
今回は、次の視点で教え方を考察してみましょう。
「理想的な教え方」を考える時に、一番大切にして欲しいのは次のことです。

「自分だったら、どのように教えてもらえれば、身に着くか?」
「自分が教わる立場だったら、どのような教え方をしてくれれば、やる気が出るか?」 教える立場ではなく、自分が教わる立場に立って、「理想的な教え方」を一度考えて欲しいのです。

ぜひこの観点から考え抜いて欲しいのです。
一言で言うと、「自分が教わりたい教え方」をすればいいのです。

でもこれだけでは抽象的ですよね。もう少し具体的なこともご提供しましょう。

まずは「教え方の達人シート」を創ってみよう

 それでは、理想的な教え方とは何かについて、「教え方の達人シート」を創ってみましょう。
まずは紙を一枚用意して、真ん中に縦に線を引いて、左側の上に「望ましくない教え方とは?自分だったらやる気がなくなる教え方とは?」と書き、右側の上には「望ましい教え方とは?自分だったらやる気がどんどん出てくる教え方とは?」と書くのです。
※ぜひ、実際に紙に書き出してください!

 そして、まず左側に思いついたことひとつ書き、それを右側のプラスのことへ書き換えましょう。
 このワークをまずドンドンやってください。できるだけたくさん書き出しましょう。一人では思いつくことに限界があるので、友人達と何人かで一緒にやってみると効果は抜群です。

 なぜマイナスのこと「望ましくない教え方とは?自分だったらやる気がなくなる教え方とは?」から始めるのかというと、プラスのこと、つまり「望ましい教え方とは?自分だったらやる気がどんどん出てくる教え方とは?」から書き出しても、なかなかいいものが思いつかないからなのです。
 人間は、嫌なこと・避けたいことの方が、具体的に思いつきやすいのです。その特性を生かして、あえてマイナスものを書き、それをプラスに書き換えると、とても具体的ないいアイデアが出ます。急がば回れ!ぜひ試してください。

【ヒント2】
 上記の説明だけでは、まだピンとこない方もいらっしゃると思うので、具体例を挙げてみますね
 便宜上「望ましくない教え方とは?自分だったらやる気がなくなる教え方とは?」を(−)と書き、「望ましい教え方とは?自分だったらやる気がどんどん出てくる教え方とは?」を(+)と、今後は書きますね。
 例えば以下のものなど、皆さんどうでしょうか?

 (−)教えるとき、声が単調
  →(+)メリハリのある声で説明してくれて、どこがポイントなのかわかりやすい。

 (−)ダラダラと説明だけが続き、何が大事な点かわかりにくい
  →(+)ポイントを明確に示してくれて、どこが重要なのかすぐにわかる

 (−)抽象的な話と精神論ばかり
  →(+)具体例をたくさん用いて実践的なことを教えてくれる。

 (−)結果だけに注目する
  →(+)結果だけでなく、それに至るプロセスやがんばりも評価してくれる。

 (−)上からの目線で、高圧的な教え方をされる
  →(+)自分と同じ目線で、対等の立場で教えてくれる。

 (−)失敗をすると、すぐに怒る
  →(+)失敗しても感情的になるのではなく、今後はどのようにすればいいのか具体的にアドバイスをくれる。

 (−)ひたすら頑張れとだけ言う
  →(+)何をどのように頑張ればいいのか、具体的な助言をしてくれる。

 (−)機嫌が悪そうに話す
  →(+)前向きな明るい声と笑顔で話してくれる。

 (−)専門用語や業界用語が多すぎて、理解しにくい
  →(+)誰にでもわかる簡単な言葉で教えてくれる。

 さて、いかがでしょうか?
 上記に挙げたのは、ほんの一例です。
 紙一枚あればできる「教え方の達人シート」です!
 仲間と一緒にこのワークを行う場合、どのようなものを書き出したか、お互いに見せあいながらシェアすると、さらに幅広くより深いものがたくさん見つかります。

【ヒント3】
 上記ヒント2で書き出した「教え上手の特長」の中で、自分が身につけたいものをひとつだけ選んで、丸を付けてください。
そして、自分で自分に以下の質問をしてください。

「自分が選んだこの○○という『教え上手の特長』を身につけるために、今日から今の自分にできることは何があるだろうか?」

そして、この質問の答えと思ったものを書き出し、即座に実行するのです。
どんなに小さいことでもいいのです。「今の自分にできること」をまずやってみましょう。
教え方がうまい方の特長を見つけ出し、それができるようになるために、今日から何を始めるかを具体的に決めるだけなのです。

たったこれだけですが、効果は抜群です。
必要なのは、紙とペンだけです。
ぜひ友人も誘って、実践してみてください!

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これからも、皆様のお役に立つ教え方のスキルなどをドンドン書かせていただきます。

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対人関係をよりよくするコミュニケーション・スキル

筆者プロフィール

  • 田中省三
  • 田中省三
  • 国立大学法人・愛媛大学・客員准教授
    (神奈川県在住のため、集中講義のみ担当)
    プレゼンテーション専門コンサルタント
    トータル・エデュケイションズ株式会社 代表取締役。

    兵庫県伊丹市出身。子どもの頃は、内気でいじめられっ子で、人と話すのが大の苦手だった。それを克服するために、学生時代から様々な心理学やカウンセリング、コミュニケーション・スキルなどを猛勉強。 その後苦手を克服し、河合塾など大手予備校講師として全国を飛び回るまでになる。現在は、東海大学チャレンジセンター准教授を経て、現職。 現在は、大手一部上場企業〜中小企業の研修・講演・セミナー・大学などで、プレゼンテーションの極意や、コミュニケーション・スキルを教える。 最近は一般企業だけでなく、日本ユネスコ協会、国立教育政策研究所、国立循環器病センターなどで、教え方を教える。
    将来の夢は、子どもたちがワクワクしながら自分の大好きなことを伸ばせる学校を創ること。

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