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相手の能力をグッと引き出す「教え方の極意」とは?

第4回 理想的な教え方とは?【PART4】

2009年3月12日

 
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田中省三と申します。

 現在は、コンサルタントとして全国各地で企業研修を担当しつつ、大学の教壇でも学生の指導にあたっています。
 以前は、このサイトで下記のコラムの連載をしていました。
対人関係をよりよくするコミュニケーション・スキル

 以前から「教え方」というテーマでコラムを書かせていただいています。実践的な内容ばかりですので、ぜひこれからご紹介するスキルを身に着け、教える力を大幅にアップしてください!

説明上手になろう!その1

教え方が上手い人は、説明の仕方も上手です。

今回からは、説明上手になるためのポイントを皆様に伝授致します。すぐに使えるスキルばかりですので、ぜひご活用くださいね!

では、「上手な説明」とはどのようなものでしょうか?

もちろんいろいろな要素が絡み合っていますが、できるだけシンプルに考えていきましょう。

まずは、説明の「順番」です。

何をどのように説明するかも大事ですが、説明する「順番」もとても大切です。
説明する内容が、自分では明確なつもりでも、順番が悪いときちんと伝わりません。

まずは以下の順番で説明することを実践してみてください。

1 起承転結は有効・・・?

説明の仕方を解説していると、よく頂く質問がございます。
「起承転結で説明するのは、大切なのでしょうか?」

回答の前に・・・

でも、ちょっと待ってください。
「起承転結」で話を組み立てるのは、難しくないですか・・・?

そもそも、「起承転結」とは何でしょうか?
辞書を引くと・・・?

1 漢詩で、絶句の構成の名称。第1の起句で内容を歌い起し、
  第2の承句で起句を承け、第3の転句で詩意を一転し、
  第4の結句で全体を結ぶ。起承転合。
2 転じて、物事や文章の順序・組立。「―が整わない」
  (広辞苑第五版)

いかがでしょうか?
もともとは、漢詩で使われていたものなのです!
漢詩!
高校時代の古典の教科書に載っていたのを、覚えていませんか?

古典の教科書に載っていた漢詩なのですから、「昔の、中国の、詩人」が使っていた詩の組み立て方です。

しかし、このコラムをお読みの皆さんは、「現代の、日本の、ビジネス・スキルを学びたい方」であるはずです!!

もっといいスキルがあるなら、起承転結にこだわる必要はないと思いませんか?
なぜなら、「中国の昔の詩人が使うもの」と、 「今の我々がビジネスで使うもの」は同じではないはずですから!
もっとシンプルなものを身につけましょう。

2 「新聞記事の組み立て方」を見本にしましょう!

皆様がよく目を通す新聞の一面は、どのような組み立てで記事が書かれているでしょうか?

新聞の一面の記事の組み立て方は、大まかに述べると、以下の3点から成り立っています。

 1 大見出し(X)
 2 内容の要約(Y)
 3 詳細な内容の記事(Z)

プレゼンテーションに喩えると、「大見出し(X)」は、タイトル・サブタイトルです。

教えたい内容を、ズバリひとことで言うとどうなるでしょうか?
ポイントがよくわからない説明は、聴き手がすぐに集中力を切らしがちです。
だからこそ、何がポイントなのかを、最初にズバリ説明しましょう。

そして、忘れがちなのは、プレゼンの最初に「内容の要約(Y)」をつける点です。
最初に、必ず要点を簡潔に述べるようにしましょう。

できるだけシンプルに、一番大事なポイントを、以下の条件を満たすように説明するのです。

 1 子どもが聴いてもわかる言葉で
 2 20秒以内で
 説明する。

1・2の条件を満たすように、工夫をしてください。
なぜなら、この反対を考えるとよくわかります。
(1の反対) 難しい専門用語や略語、横文字の羅列で
(2の反対) 長々と、いつ終わるかわからないように説明されると、うんざりしませんか・・・?

説明の最初の段階でうんざりされると、それから先の細かい説明などは、集中して聴いてくれなくなります。
それでは、教える側も、教わる側もストレスがたまり、お互いにとって時間とエネルギーのロスとなりますよね・・・。

先ほど述べた、
1 子どもが聴いてもわかる言葉で
2 20秒以内で
説明することを意識してみてください。

すると、以下のような言葉をよくいただきます。
「20秒ですべて説明するなんて不可能だよ・・・。」

確かにその通りです。
全ては説明できません。

でも、ちょっと待ってくださいね。

今は、新聞の一面の記事に喩えて、以下の3つに分けて考えていました。

1 大見出し(X)
2 内容の要約(Y)
3 詳細な内容の記事(Z)

今は、「内容の要約(Y)」の部分のことを説明しているのです。
皆さんが新聞を読んでいて、この要約(Y)の部分が、難しい内容で長々と書かれていたら、
その先の「詳細な内容の記事(Z)」を読みたいと思いますか?

答えは、おそらく「NO!」ですね。

説明する時も同じです。
最初はラフな内容でいいので、一番伝えたい内容を端的に説明しましょう。
そして、できれば「もっと聴きたい!」「早く先の内容を知りたい!」と思ってもらえるようにしましょう!!

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対人関係をよりよくするコミュニケーション・スキル

筆者プロフィール

  • 田中省三
  • 田中省三
  • 国立大学法人・愛媛大学・客員准教授
    (神奈川県在住のため、集中講義のみ担当)
    プレゼンテーション専門コンサルタント
    トータル・エデュケイションズ株式会社 代表取締役。

    兵庫県伊丹市出身。子どもの頃は、内気でいじめられっ子で、人と話すのが大の苦手だった。それを克服するために、学生時代から様々な心理学やカウンセリング、コミュニケーション・スキルなどを猛勉強。 その後苦手を克服し、河合塾など大手予備校講師として全国を飛び回るまでになる。現在は、東海大学チャレンジセンター准教授を経て、現職。 現在は、大手一部上場企業〜中小企業の研修・講演・セミナー・大学などで、プレゼンテーションの極意や、コミュニケーション・スキルを教える。 最近は一般企業だけでなく、日本ユネスコ協会、国立教育政策研究所、国立循環器病センターなどで、教え方を教える。
    将来の夢は、子どもたちがワクワクしながら自分の大好きなことを伸ばせる学校を創ること。

    「無料メールマガジン・プレゼンテーションの極意」はこちら
    http://www.tanakashozo.com/

    田中省三のブログ
    http://ameblo.jp/presemi/

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