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下田直人の「優秀な社員が定着する会社を作る」

第1回 就業規則を作る

2008年1月23日

 
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就業規則をもっと広い視点で考える

大抵の経営者の方は就業規則を法理的に要請されている部分、もしくはトラブルの防止のリスク管理という観点でしか考えていないように思えます。
私は就業規則を法律的に要請されたものという狭い範囲で考えるのではなく、もっと広い視点で考えるべきだと思っています。また、小難しいものだとも考えるべきではないと思っています。

そもそも、複数の人が集まり、一定の方向に向かって歩いていくには羅針盤のようなものが必要です。会社でしたらば、何か社会的な使命があり、その使命に向かって歩んでいきながら利益を出していくにはその方向性を指し示すものが必要です。
羅針盤の役割をするものは経営理念だったり、経営指針だったりするわけですが、就業規則はそれらのものを具体的に解説したものだと思うのです。
つまり、就業規則とは会社が向かっていく方向があり、そのために必要なルールなのです。

どうでしょう、そう考えるとそんなに難しそうではないですし、また、必要性を感じるのではないでしょうか?

社長の頭の中にある理想の会社像を実現するためには、どんな社員さんに集まってもらう必要がありますか?
そんな社員さんが集まってもらうにはどんな労働条件が必要でしょうか?
今の労働条件のままで集まってくれますか?
また、入社した社員さんにはどんなことをしてほしいですか?
逆にどんなことをしてほしくないですか?
どんな社員さんには会社を去ってもらわなくてはいけないですか?
また、反対にどんな社員さんに安定的に長期間働いてもらいたいですか?

そのような視点で考えて、社長の理想の会社像を実現するためのルールを決めていき、それを文書に落とし込んで、社員さんに「うちの会社はこんな会社だ!」と宣言するのが就業規則なのです。もちろん、理想の姿に近づけるからといって、法律を無視して社長の想いだけで作ってしまってはいけません。これは法律違反だからいけないという点もありますが、法律違反状態では、社員と会社の間に強固な信頼関係が築けないからです。

契約は対等ですから、あまりにも社長の好き勝手にやってしまったら、優秀な人材はあえてあなたの会社と契約を結ぶ必要がなく、結局、人から選ばれない会社になってしまうからなのです。

どうでしょう?
法律上の義務だからではなく、理想の会社に近づけるための会社と社員の約束事だと思って就業規則を作成してみませんか?

就業規則を作成する場合は、まずは会社が理想の方向に進むためにはどんな働き方が必要なのかを考えください。そして、そのままでは法律違反になってしまうようでしたらば、代替案なりを考えてみる。そんな姿勢が必要かと思います。

最後に、1月19日にPHPビジネス新書より最新刊「人が動く!組織が変わる!勝ち組企業の就業規則」が発売されます。この本は中小企業の経営者のために書いた本です。就業規則をいかに経営に役立ていくかの内容が詰まっています。よろしければお買い求めください。

著書

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下田直人の「優秀な社員が定着する会社を作る」

筆者プロフィール

  • 下田直人
  • 下田直人(しもだ なおと)
  • 社会保険労務士事務所エスパシオ代表
    特定社会保険労務士、就業規則コンサルタント

    2002年8月創業。
    創業当時から、就業規則の作成を中心に事業を展開し、クライアントを全国に持つ。
    クライアントからは就業規則を作成したことによって、「社員に胸を張れる会社になった」「労務管理に自信が持てるようになった」「人が採用できるようになった」「離職率が下がった」「残業代が減った」「社内が活性化した」「業績が上がった」などの声を多数が寄せられている。
    中小企業の良き労務管理アドバイザーとして活躍している。

    http://www.sr-espacio.jp

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