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メディアPR戦略コラム!PRestの「テレビ報道の仕掛け方」

第8回 プレスリリースには何がある?

2009年5月12日

 
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皆さま、こんにちは。PRest株式会社、鈴木秀逸です。

前回はテレビマンが興味を持つプレスリリースの具体的な書き方についてお話しさせていただきました。
本日は、プレスリリースの様々な種類についてお話します。

●プレスリリースあれこれ

一、「新発売」「新登場」

 テレビ番組に送られてくるプレスリリースの約90%が「新発売」「新登場」の情報。デカデカと明記された「新発売」「新登場」のタイトルと商品やサービス名、その概要のみで構成されているパターンが大半です。
 しかし、これではテレビ側、番組ディレクターからすると、「単なる宣伝チラシ」もしくは「うんざりするプレスリリース」になってしまいます。

 このように、残念な形式が主流となってしまっている原因は、本連載コラムのはじめにも説明しましたが、新聞や雑誌などのほかのメディアとテレビの違いを理解せず、闇雲にPR活動をしている企業やPR会社が、あまりにも多すぎるということが考えられます。

 新聞や雑誌などでは、「新発売」で一社のみの記事を掲載することも考えられますが、より多角的な情報発信(=関連する周辺情報)を求められているテレビではそうはいきません。必ず「一方コチラは……」というフレーズのもと、別の取り組みを紹介します。このフレーズ、テレビで聞き覚えがあるのではないでしょうか?

 テレビで放送されるときには、他社の商品やサービスも一緒に取り上げられることになるのですから、プレスリリースには他社の関連情報を3〜5種類程度、記載してみるといいでしょう。たったのこれだけで、テレビ番組で紹介される可能性は、ぐんとアップするのですから。

 さらに、自社の商品やサービスに沿って、「春のおしゃれグッズ」とか、「面白キャンプグッズが人気!」、「今年のバレンタインは○○傾向!」といった、企画性に富んだフレーズや情報を加えれば、テレビで取り上げられる確率はより高くなるはずです。

 そのために必要なものは、今までより少しだけかける時間と労力、そして知恵だけ。試してみる価値は十分にあるでしょう。

二、結果リリース

 本コラムを読んでいる方からは、少し現実離れした内容になるかもしれませんが、効果的なプレスリリース形式の一例として、「結果リリース」ついて紹介しておきます。

 結果をまとめたプレスリリース=「結果リリース」の利点は、すでにあるものを取材することができるため「画」が撮りやすいところにあります。
 一般的に、プレスリリースの配信は、発売開始やサービス開始のタイミングになりがちです。先に書きましたが、実際、テレビ番組に送られてくるほとんどのプレスリリースは、「新発売」「新登場」といったものです。

 しかし、テレビ番組が「映像」を撮るためには、すでに一般の人が購入できるモノが存在している必要があります。ですから、「発売開始!」なんて送られてくるよりも、発売の結果、どのような消費者層に人気だとか、「売り切れ続出!」などの情報を送られてくるほうが、テレビにとっては有用な情報なのです。
 また、結果の内容を分析する余力があれば、その調査結果もつけ加えることで、さらに取材される確率は上がるはずです。

 例えば、ある新製品を発売したと想定してみましょう。

 『購入者層の調査をしたところ、主要購入者が新社会人だということがわかりました。その理由をさらに調査、分析した結果、企業の新人研修の時間が10年前と比べ約2倍になっているため、時間に余裕がないハードな生活を送る新社会人の必須アイテムとして受け入れられていることが背景にあることも判明しました』

 実に簡単な内容ですが、以上のようなことが販売後の調査としてわかったとします。そこではじめて、
「○○を発売したところ、新社会人に人気」
 といったようなニュースができるわけです。そして、この情報がメディアに出る場合は、

「脱落者続出!過酷な企業新人研修!平均○○時間」
         ↓
「2〜3社の新人研修に密着」
         ↓
「新人研修が過酷になっている社会背景」
         ↓
「思わぬところで新製品の○○が人気となっている」

 といったような流れで、番組に取り上げられることが考えられます。メディアは、一企業による宣伝の臭いを極端に嫌います。取り上げられる場合は「風が吹けば桶屋が儲かる」的な構成になると思われます。

 もちろん、ストレートに人気グッズとして、各番組のグッズコーナーにPR活動をするのもいいとは思いますが、グッズを取り扱うようなコーナーは「伸るか反るか」の出たとこ勝負。リリースのタイミングや制作側の事情などによって状況は変化しますので、運に近いものもあります。
 そのため、先に紹介したような結果に社会性を持たせたプレスリリースを作成したほうが、PR活動としては、はるかに効率的なのです。

 ただし、ここで注意が必要なのは海外からの情報です。「欧米で大人気!」など、海外発の情報は意外と見向きもされないことがあります。韓国映画のキャッチコピーに、「韓国国民の○万人が涙した……」なんていうのがよくありますが、あまりピンと来ないかたが多いのではないでしょうか。

 理由は定かではありませんが、日本人は「外国人の興味・風俗」に関するアンテナが低い民族のようです。私のディレクター時代も外国人に関連する話題には視聴率があまり反応しないことが多くありました。不思議と外国の食べ物・観光地などの話題は、割と受けがいいのですがね…。

 ですから、せっかく苦労して集めた統計データも、海外関連の数字だと、制作担当者のあまり反応が良くないかもしれません。また、「海外に映像を撮りに取材に行く」というのも、帯番組にとって時間的・金銭的ハードルが高いというのも事実です。

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筆者プロフィール

  • PRest株式会社 鈴木秀逸
  • PRest株式会社
    鈴木秀逸(すずき ひでとし)

  • 専門学校在学中より、日本テレビ系の特別番組での制作現場に入り浸り、以降は「ズームイン朝」「ズームインSUPER」の専属ディレクターとして活動。生中継枠、流行枠、芸能枠、特集枠などを担当し優秀な放送内容に送られる賞を多数受賞。2007年PRest株式会社設立、代表取締役に就任。局・番組を問わず多数の友人を持ち、メディア側の企画意図を熟知した情報の仕掛けに定評がある。

    パブリシティは「情報を仕掛けて、メディアを動かす」が指針。超攻撃型の対メディアPR戦略を展開中。

    PR会社/テレビPR戦略のプレスト

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