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皆さま、こんにちは。PRest株式会社、鈴木秀逸です。

前回はニュースの創り出し方についてお話させていただきました。
本日は、テレビで取り上げられるメリット・デメリットと、取材時の注意点についてお話します。

●テレビ番組で取り上げられるメリット・デメリット

 前回までのコラムを読み進んできたみなさんは、テレビ番組に自分の扱う商材が取り上げられることに、大きな期待を抱かれているのではないかと思います。
 テレビ番組が、商品やサービスを取り上げる際の基本スタンスは「素晴らしいものを紹介」です。この基準を満たしたという信頼性が付加されますから、一度でも番組で取り上げられれば図り知れないメリットがあります。しかし、予期せぬ事態も起こり得ます。

 よくあるパターンが、放送後に大きな反響を呼んでいきなり在庫不足に陥るケース。タレントのみのもんた氏が、番組内で、「バナナが体に良い!」と紹介すると、翌日には、「食品スーパーからバナナが消える」という冗談のような話がありますが、これは事実です。
 このパターンには、わかりやすい事例があるので、ケーススタディとして紹介します。

 数年前にTBSの健康番組で、白インゲン豆のダイエット方法が紹介されました。この方法を実践した番組視聴者が下痢や嘔吐を訴え、その人数が数百人にのぼり、社会問題としてニュースにもなったので、覚えている読者も多いことでしょう。

 番組を見た私もご多分にもれず、放送の翌日に乾物屋で白インゲンを購入しようと築地にノコノコ出かけました。あちらこちらの乾物屋さんを回り、白インゲン豆を探しましたが、どこのお店に行っても「売り切れ」。

 ある店の店主によると、早朝から大勢の人が詰めかけ、「あっという間に品切れになってしまった」ようです。しかも、その後も入荷予定に関する問い合わせが、異常なほど入って来るので、大量に追加注文をし、後日入荷することが決まっているとおっしゃっていました。
 絶大な反響に在庫が追いつかず、絶好のチャンスなのに、指をくわえてじっと待っているしかなかった乾物屋の店主は、商売人として相当悔しかったと思います。

 しかし、悲惨なのはここからです。嘔吐や下痢の症状が発覚したことで、事態は急転直下。売れると見込んで大量に仕入れたものが、わずか数日で誰からも見向きもされなくなってしまったのですから。売れる可能性のない白インゲン豆の在庫を、大量に抱えることになってしまった乾物屋さんの痛手は、はかり知れないものがあります。

 下痢や嘔吐の原因は、食材の調理方法に問題があっただけで、白インゲン豆自体が危険なわけではありませんが、問題が一度発生すると消費者が潮を引くように遠のいてしまうのが現実です。
 このように、テレビで放送されて掘り起こされたニーズは、

急上昇、急下降

 することが多いので、注意が必要です。ここでは、乾物屋さんを例に挙げましたが、すべてのケースに当てはまります。

 テレビで放送されれば、反応する人数に差はあれ少なからず反響があるはずです。普段、利用していなかった消費者が急に増えるということは、問題が発生する機会も増えるということなのです。

 また、突発的に増えた顧客は、すぐに離れる傾向にあります。
「商品を増産したが、全く売れませんでした」では、倒産につながる危険性もはらんでしまうので、テレビPRの影響のみに依存するのではなく、「事業を成長させていく中でのカンフル剤」として考えたほうが無難かもしれません。

●取材時の注意点を理解しておこう!

一、番組側へのリクエストは非常識

 テレビ番組の取材誘致に成功すると、どうしても日常業務が滞ってしまったり、社内的な調整にかなりの時間を割かねばならなくなったり、弊害と思える事態も出てきます。 そのせいか、番組から提示する演出面での協力要請事項が多くなると、だんだん尊大になってきてしまう方がいるのも事実です。

 不思議なことですが、必死に取材する番組スタッフを見て、「これだけ協力しているんだから、少しはお願い事が出来るだろう……」と思ってしまうのかもしれません。
 一番多いのは、「原稿をチェックさせてください」もしくは、「こういう風に説明してほしいんですが……」というリクエストです。

 しかし、編集権は番組・メディア側にあります。取材される側が紹介内容などについて、番組・メディア側に注文を入れることは基本的にルール違反です。ただ、商品やサービスなどの固有名詞、値段、商品にまつわる数字データなどは、間違って放送されては重大問題ですので、しっかり確認するように心がけてください。
 そして、次に多いのは、「VTR送ってください」です。

 一度放送した内容は、著作権等の問題で、放送局から外部に持ち出すことを禁じられているケースがほとんどです。放送日・時間は担当者から聞けますので、予め録画予約をするなりして対応しましょう。

 番組ディレクターも、1人の人間です。尊大な印象を与えてしまうと放送される内容に影響が出てくることも考えられますので、気持ちよく仕事をして帰ってもらいましょう。お互い気持ちよく仕事ができることが、今後にもつながっていきます。そのためには、テレビ業界の常識を理解することも大事です。

二、テレビで映えるファッション術

 テレビ番組の取材が来ると聞いて、あなたはまず一番に何を心配されますか? テレビの向こう側にいる何千万もの人の目に、自分の姿がさらされるわけですから、どう自分が映し出されるのかが気になるのは、当然のことだと思います。あわよくば、より美しく、よりダンディに映りたいと思ってしまうのが、人の心理でしょう。そこで、ここでは、取材時の服装について少々触れておきます。

 第一に注意すべきは「派手な服装」を控えること。番組に出ている芸能人の衣装などは、冷静に見ても、そうとう派手ですよね。しかし、だからと言って勘違いをしてはなりません。取材時の派手な服装は、視聴者に違和感を持たれますので避けたほうが賢明です。芸能人が派手な衣装でテレビに出演しても違和感を持たれないのには、理由があるのです。

/Яやかで照明も明るいスタジオセットの中にいる
着慣れている
出演者全体が、派手なコーディネートになっている

 このような状況下にあるので、芸能人たちの派手なファッションは気にならないのです。

 しかし、あなたが取材を受ける現場は、街中、オフィス、工場等、日常の風景の中です。仮にある企業での社長インタビューの様子が放送されていると想像してください。背中が大きく開いた深紅のドレスを身にまとった女性社長や、燕尾服を着てめかし込んだ男性社長が登場してきたら、どうでしょう? インタビュー内容には、ほとんど耳を傾けず、社長の服装だけに注目してしまうのではないでしょうか。

 テレビに映し出されている社長の姿に滑稽さを感じると同時に、社長の常識を疑ってしまうかもしれません。背中の大きく開いた真っ赤なドレスや燕尾服は、日常の風景の中にあっては非日常的で不自然です。しかも、明らかに着慣れていない派手な服装でテレビに出ていれば、視聴者は違和感を覚えます。テレビ番組だと言っても特別に考えず、普段通りの服装を心がけてください。

 テレビ番組を注意して見ていると、芸能人でも野外ロケ(旅番組など)の場合は、スタジオ出演のときと比べるとシンプルな格好をしているはずです。
 デザイン、色合いがシンプルで、清潔感のある服装を選ぶと無難です。冬場に多く見られる「千鳥格子」など、柄の細かい洋服やネクタイは、テレビカメラで撮影すると「もわれ」(柄の部分がちらちらする現象)が出るため、好まれないということも覚えておくと良いでしょう。

三、厚化粧とカツラ

 服装関連で気をつけることは、まだあります。正直、取材に行って困ってしまうのが、女性の厚化粧と男性のカツラです。
 下見取材などに行ったときには普通だったおば様も、いざカメラを持って取材当日にお邪魔すると大化けしていることが度々あります。頭にはあてたばかりの活きのいいパーマ、顔には通常の5割増で特盛りされたお化粧。

 申し訳ないですが、やはり放送するのをためらいます。視聴者は違和感を抱くでしょうし、視聴者の興味がおば様(の化粧)に集中してしまいます。映像的にも、不自然さが出てしまい、せっかくの取材が台無しになってしまいます。それに、視聴者は善意を持って見てくれている方ばかりではありません。取材内容とは関係ない内容でマイナスな印象を与えてしまっては、番組側としても不本意ですので、直してもらうこともしばしばです。

 男性にしても、今は禿げていることよりもカツラをかぶっているほうが話題になりやすい時代です。最近では、耐震偽装問題で姉歯秀次被告がいい例です。ネット上などでさんざん面白おかしく取り上げられていましたから。
 目標とするテレビPRでいらぬ波風を立ててしまっては不本意ですので、どうか自然体で取材に臨まれることをお願いします。

本日はここまで。
次回は、上手なインタビュー対応術についてお伝えします!

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メディアPR戦略コラム!PRestの「テレビ報道の仕掛け方」

筆者プロフィール

  • PRest株式会社 鈴木秀逸
  • PRest株式会社
    鈴木秀逸(すずき ひでとし)

  • 専門学校在学中より、日本テレビ系の特別番組での制作現場に入り浸り、以降は「ズームイン朝」「ズームインSUPER」の専属ディレクターとして活動。生中継枠、流行枠、芸能枠、特集枠などを担当し優秀な放送内容に送られる賞を多数受賞。2007年PRest株式会社設立、代表取締役に就任。局・番組を問わず多数の友人を持ち、メディア側の企画意図を熟知した情報の仕掛けに定評がある。

    パブリシティは「情報を仕掛けて、メディアを動かす」が指針。超攻撃型の対メディアPR戦略を展開中。

    PR会社/テレビPR戦略のプレスト

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