かわさきの魅力、再発見!
第三回 復活の川 多摩川 〜多摩川をもっと知ろう〜
首都圏を代表する川、「多摩川」
多摩川は全長138km、流域面積は1,240キロ平方メートルの首都圏を代表する一級河川です。
多摩川は、奥多摩を流れる支流(丹波川、小菅川、日原川、秋川他)が集まり、奥多摩町から青梅市、立川市、調布市、世田谷区、大田区、川崎市を経て東京湾に注いでいます。
多摩川は勾配が急な川で流れが強く、古くから洪水が絶えない「暴れ川」として知られていました。
多摩川を境にした両岸に「等々力」や「丸子」などの同じ名前の地名があるのは、過去の川の氾濫によって川の流路が変わり村が分断された名残で、当時の多摩川の氾濫のすごさを物語っています。
多摩川周辺には旧石器時代から人々が暮らしていて、江戸時代には多摩川周辺で稲作が盛んに行われていました。
また、多摩川で漁獲された鮎は『御用鮎』として江戸城に上納され、遠浅の地形を生かした塩田や、海苔養殖も近年まで行われていました。
洪水によって人々を困らせ続けた多摩川でしたが、反面、人々の生活・近代化を支えた大切な川でもありました。
高度経済成長による多摩川の汚染
明治時代には多摩川下流地域では、工場誘致が盛んに行われ、次々と近代工場が建てられていきました。
また、多摩川の河口では海面が埋め立てられ、川崎の臨海地域は日本有数の工業地域となり、その結果、流域の都市化が急速に進むことになり、人口も急激に増加しました。
そして、人口が急増したにも関わらず汚水処理の対策も行われないまま、生活廃水や工場廃水がそのまま多摩川に垂れ流されることになりました。
川岸にはゴミがあふれ、家庭で使われた合成洗剤の泡が川を覆ってしまうくらい汚染された状況の中で、多摩川に生息していた鮎やフナなどの生物がほぼ壊滅するという、まるで「死の川」とも呼べるほどの危機的状況に陥ったのです。
下水道整備によって蘇った多摩川
生活排水の垂れ流しによって汚染された多摩川でしたが、1980年代から下水道整備が進められ、多摩川へ流れる排水が抑制されることになりました。
この結果、一時は危機的状況だった多摩川の水質も徐々に回復され、鮎などの魚類が戻って来ました。
4月から6月中旬までが鮎の遡上時期で、昨年は100万尾以上が遡上した鮎ですが、今年は昨年を上回る勢いで多摩川を上っているそうです。
激しい流れに逆らって川の上流を目指す鮎 提供元:神奈川新聞(カナロコ)
また、多摩川で確認できる魚類も徐々に増えてきており、水質改善が進んでいることを裏付ける結果となりました。
多摩川は、私たちに環境再生への大きな希望を与えてくれました。
人々の暮らしや生物にとっても大切な多摩川がこれからもきれいなままでいるためには、一人一人の心がけが大切です。
人々の憩いの場
現在、川崎市内の五区に接する多摩川の河川敷は、野球場・サッカー場・ゴルフ練習場・子供の広場・多目的広場などが整備された運動公園として、市民のスポーツとレクリエーションの場として利用されています。
また、様々なイベントも開催されています。

たまには、多摩川の河川敷でのんびり過ごすのもオススメですよ。
かわさきの魅力、再発見!

多摩川緑地

市民の憩いの場
◆川崎市多摩川緑地
川崎区殿町1丁目から多摩区菅野戸呂までの河川敷
面積:720,935平方メートル
◆川崎市多摩川緑地パークボール場
[営業時間]
・夏季 AM8:00〜PM5:00
・冬季 AM9:00〜PM4:00
(受付は閉場1時間前まで)
[休場日]
・毎週月曜日(月曜日が休日の場合は翌日)
・集中管理作業日(9日/年)
[1R料金]
・大人:400円/65歳以上:200円
・団体(1組4人 5組20人以上)大人(高校生以上):200円
[問い合わせ先]
川崎市多摩川緑地パークボール場
多摩川うなね パークゴルフコース
川崎市高津区宇奈根・久地地内
TEL:044-833-0115 FAX:044-833-0115