第3回 経営者に聞きたい!〜私たちのまち、かわさき〜

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今回は、川崎市アジア起業家村をきっかけに起業し、「かわさき起業家オーディション」でもかわさき起業家賞を受賞するなど、高い評価を受けるリサイクル事業を行っている、リ・バース株式会社の生田篤識さんにお話をお伺いしました。

掲載日:2009/03/11



磁気データ消去装置
「ERAZER(イレーザー)」

―― まずはじめに、「リ・バース」の事業やサービス内容をお聞かせください。

事業の大きな柱は2つあって、ひとつはオフィスで使われなくなったパソコンやコピー機などの事務機器を買い取ってリサイクル販売したり、使用できなくなった基盤や部品などから金やアルミ、銅などを取り出して販売する事業です。
それと、昨年12月に完成した「ERAZER(イレーザー)」という磁気データ消去装置の自社製品の販売と、「ERAZER」を活用したデータ消去サービスが、もうひとつの事業の柱です。


―― 「磁気データ消去」の事業を詳しく教えてください。

パソコンは、個人情報や機密情報など重要なデータをハードディスクに保存して使用します。ところが、廃棄するときにそれらのデータ消去が不十分だと情報が流出する原因になります。
また、パソコンのハードディスク以外でも、磁気ディスクやビデオテープなどの磁気記録メディアも物理的に切断や粉砕をしたとしても、その気になれば“かけら”からデータを読み取ることは不可能ではないのです。
どんな情報でも社会に流出したら回収することは難しいですから、完全にデータを消去することが必要なのです。
そこで弊社が開発した「ERAZER」では、これらの磁気記録メディアに強力な磁気をあてることによって、一瞬でデータを消去することが可能になりました。
ちょっと宣伝みたいですが、この「ERAZER」は、データを完全消去する処理時間を、従来のソフトウェア消去で数時間以上かかっていたものから約15秒と大幅に短縮しました。これで、大量のデータ消去の依頼にも対応できるようになりました。また、新しい垂直磁気記録方式のハードディスク消去も対応しています。


―― リサイクル事業を始められるきっかけは?

川崎市経済労働局が行っている「アジア起業家村」というアジアのベンチャーを支援する事業を通じて、上海交通大学の教授と一緒に起業したのが始まりです。
実は、川崎市と上海交通大学ではリサイクルによる環境産業の育成や資源循環など日中合作事業を推進するという覚書調印を結んでいるのですが、それに基づいて、公害防止技術や日系企業に対する廃棄物適正処理のコンサルティングを行う日本国内での試みとして始めました。


―― 起業されて3年を経過しましたが、苦労されたことや嬉しかったことなどありますか。

苦労しているのは、「資源リサイクル」「資源循環」という理想だけでは、収益をしっかり上げる事業にするのが難しい点です。しかし、その半面、少しずつでも着実に事業化しているという手応えが感じられるのは、嬉しいですし、ダイナミズムを感じます。
それと、事務所全体を撤去されたいお客様が、古くて売却できない事務机や棚などの廃棄に困っていても、金属やプラスチックなどと分別して資源になることから全て引き取りますので、感謝されることが多く嬉しいですね。


―― 川崎市産業振興財団が行っている「かわさき起業家オーディション」で入賞されましたが、感想をお聞かせください。

応募のきっかけは、アジア起業家村に入居しているころから知っていて、一度はチャレンジしてみたいとは思っていました。
「使命を終えた製品を生まれ変わらせて再び世の中に送り出し、循環型社会の実現に貢献したい」という自分たちが掲げる理想が評価されての受賞だと思うので、ひときわ嬉しかったです。

あっ。賞金をもらえたのが、一番嬉しかったですね。(笑)


―― 受賞されたのちに変化がありましたか。

入賞したことで制度融資の認定が受けられ、多くの銀行さんから融資のお話をいただきました。
それまで融資を受けたことはなかったのですが、まとまった資金を得られたことは、先ほどお話した「ERAZER」の開発につながっています。
それまでは、リサイクルの流通やサービスという一元的な事業だけでしたが、「ものづくり」も加えられたので会社の事業に付加価値がついたと思います。

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リ・バース株式会社

リ・バース株式会社
http://www.re-birth-japan.com/

環境破壊、資源の需要超過が深刻な問題になりつつあります。
その中でアジア圏は最も消費が伸びており、環境に与える負荷も大きくなっています。
私たちは5R(Reduce=ごみを減らす、Reuse=何度も使う、Recycle=再生して使う、Refuse=必要でないものは使用しない、Repair=壊れたものを修理して使う)により廃棄物を有価物へReBirthし、環境にやさしくかつ経済効率の高い資源循環システムの構築を実現します。次世代に残すべき環境を創造すること、廃棄物から価値を見出すこと、国境を越えた地球規模の環境改善を目指すことが私たちに与えられたミッションと考えています。

所在地
神奈川県川崎市川崎区水江町6-5
ゼロエミッション工業団地内
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044-287-2322
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